英(はなぶさ)です。
今日は古流探究録 7本目 『介錯』をお届けします
介錯は居合をしていない人でも名前は知っているのではないでしょうか。
七本目 『介錯』
■ 理合(原文)
吾が正面四尺位の所に左向きて座し切腹をなす者の首を斬るの意なり。
■ 動作(要点抜粋・口語訳)
①正面に向かって正座し、刀を抜きかけつつ静かに右足を前に出し立ち上がる。
②刀を抜き放ちながら右足を後方に退き、身体を右に開きつつ刀を頭上左上より右肩に構える。 ③機をみて右足を踏み込む(この時、途中で諸手となる) ほぼ右手だけ、左手は最後に添える。 ④同時に刀刃をやや左に向けて首を斬る。
⑤その体勢のまま、刀の物打ちを右膝頭の上にのせ、左斜め前に十分突き出して構え(血振い)をとる。 ⑥右手を逆手に取替え刀を振り返して鯉口に運び、身体を正面に向き直りながら納刀し、左足を跪きて納め終わる
■ はなぶさ 解説
介錯は敵を制する業ではありません。
他の業と異なり、この業に敵意はありません。
十分なる同情の心を持ち、相手の気を乱さぬよう、極めて静粛に行うべき業です。
介錯は打ち首にあらず。
首を斬り落とすのではなく、咽頭部の皮一重を残すと記されています。
すなわち、一刀両断ではない。
■ 随想録に触れる(一部紹介)
随想録に介錯について触れられています。
介錯とは字のとおり「解き放つこと」「付き添うこと」を意味する。
つまり、相手の意思を尊重し、その最期の志を全うさせるために寄り添う行為である。
その意に添い、最も静かに、最も敬虔な心で行うことが肝要である。
自らの一生を終えようとする日本武士の潔さ、その決意の中にある悲壮な覚悟を思い、十分な同情と慈愛の念を持つことが介錯人の心構えである。
■ はなぶさ ひとこと言わせて
井村先生は 「介錯は片手で斬りなさい。両手で斬るのは介錯ではなく、打ち首だ」と教えてくださいました。
くれぐれも演武の際にはこの業は使用しないようにと釘を刺されましたが、 私は井村先生が演武で介錯を抜いているのを見たことがあります(笑)
居合とは当時の武士の心意気を学ぶ武道であると思います。
ただ心静かに思いをはせて







