村上海賊の「能島城」

もう秋口に差し掛かっていますが、今回は先日家族で訪れた瀬戸内海にある能島城を紹介したいと思います。

和田竜の小説「村上海賊の娘」で一躍有名になったこの「能島城」、実は城というより小さな島。そしてその島がそのままお城という、世界的にも珍しい海城です。島に上陸するには専用の船に乗って約10分ほどの航海が必要で、海流が荒いため、地元の人でなければ航行は難しいとのことでした。

島に上陸する前に、このような専用の船に乗り込みます。海の流れをしっかり感じながら、島が近づいてくる様子は非常に迫力がありました。

島にある船着き場に到着すると、予想以上にしっかりした構造で、戦国時代の遺構とは思えないほどです。

(写真:島に上陸するための船着き場)

(写真:船着き場からすぐの階段)

この場所から歴史が息づいているのを感じました。島には水が湧いていないため、水を近くの島から運んでいたそうです。

嫁いわく、「生活するのムリ」と即答。

子どもたちは「秘密基地みたい」とテンション上がってました。

能島城はかつて200名もの人々が生活していた場所で、「海賊」といえば荒くれ者の集団というイメージを抱きがちですが、実際は商人や職人といった非戦闘員も多く、軍隊というよりは漁民に近かったのかもしれません。

上陸してすぐにある石碑。形がちょっと墓石っぽい。

島の頂上からは、瀬戸内の美しい景色が広がり、尾道街道をつなぐ大橋もとても印象的でした。

この景色を眺めながら、当時の村上海賊たちがこの地でどのように生活していたのか、思いを巡らせました。

小説ではここから大阪にある石山本願寺(現、大阪城)まで食料を船で運んでいたそうです。

歴史ロマンがいっぱい詰まってました。

以前からお城について興味があったのでブログに挙げていきたいと思っていたのですが、いかがでしたか?また気になるお城があればまたアップしていきたいと思います。