パリオリンピックが終わり、夏も終盤に差し掛かっています。日々の稽古に戻りつつ、各自の目標に向けて精進していきましょう。
今日の稽古メニュー
制定居合を勉強した後は、制定居合、古流、初心者の3グループに分かれて稽古します。有段者からは古流を勉強したいか、制定を勉強したいかで好きな方を選択します。
古流 正座之部 一本目「前」
制定居合と同じく「さしなり」で抜くことが基本ですが、古流では抜き方に三通りあります:
- さしなりにそのまま抜く。
- 抜きつけの直前で、左側に振ってから抜く。
- 最初から左方向に向けて抜く。
同じ「さしなり」でも切る部位に応じて使い分けが必要です。③は相手に切る方向を悟られる恐れがあるため、初動をさしなりにし、途中で軌道を変えることが上級者のテクニックになるのでしょう。
振りかぶりの違い
制定居合では耳を突くように振り上げるとされますが、古流では首を突くようにとされています。啐啄会のメンバーで確認すると、首や肩口を切っ先が通るように振りかぶる場合が多いですが、この点は会派によって異なるようです。
血振りの違い
井村先生から、制定居合と古流では血振りの本質が異なると指摘がありました。制定では右斜め前方に血を払いますが、古流では前面に払います。そのため、血振りの角度や足運びも異なります。特に、制定で力強く血振りを行うと右肘を痛めやすくなるので注意が必要です。
正座之部 五本目「八重垣」
試合でもよく出る技で、左足を大きく前に出して切り下しますが、腰が高くならないように稽古が必要です。続いて行う脛囲いには、二通りの足運びがあります:
- 左足を真後ろに引く(腰が正対)。
- 左足を左に開き、左後方へ引く(腰が開く)。
啐啄会の中でもどちらの動きも見られますが、現在は①で稽古しています。切っ先が床から離れないよう意識しています。
正座之部 六本目「受流」
教本では右15度に座るとされていますが、あまり右側にずれすぎないよう気をつけています。啐啄会では淡々と受け、片手で切ることを重視していますが、途中で左手を添えるだけで、基本的には右手の片手斬りを意識しています。
正座之部 八本目「附込」
試合でよく使用する技です。敵が切りかかってくるところを一刀目で交わし、頭と腰を二度切り下します。井村先生からは三刀目までは素早くするよう指導を受けていますが、納刀時には啐啄会独特の動きがあり、少し難しいです。
立膝之部 六本目「岩波」
左に座っている敵を突き刺す技です。今回は、敵がどんな動きをするかを想像しながら稽古しました.
今日は古流についての稽古内容を記載しましたが、毎週の稽古で気づいた点や疑問点をブログで適宜まとめていこうと思います。いずれ、啐啄会での技の特徴も整理できればと考えています。疑問点は過去の動画や教本を参考にしつつ、稽古に生かしていきます。