五本目『袈裟切り』
前進中、前から敵が刀を振りかぶって切りかかろうとするのを逆袈裟に切り上げ、さらに返す刀で袈裟に切り下ろして勝つ。
5本目以降はすべて立業になります。
右足から前進し、2歩目ですばやく刀に手を掛けます。
この時左手でしっかりと鞘を返しておきます。
3歩目で、逆袈裟に切り上げます。
すばやく左手を上にあげます。この左手が遅いと間延びしてしまうので注意。
間をおくことなく袈裟切りにする。
練習時に前に誰か立ってもらうか、鏡を見て袈裟に切れているか確認しましょう。
右足を一歩引いて、八相の構えをとる。
もともと5本目『袈裟切り』は伯耆流の技『磯ノ波』からきているので、このような残心をとります。
イラストについては新紀元社の『剣技・剣術説』(牧秀彦著)を参照しています。