引き続き、制定研究です。
二本目『後ろ』
背後に座った敵の気配を察知し、機先を制して抜きつけ
一本目と同様に斬り下して勝つ
背後の敵に向き直る体捌きがポイントで、いくら稽古しても難しいです。
はじめのうち、刀を抜く、回転する二つの動きを同時に行うのは難しいので、とにかくうまく回ることを意識した方がいいと思います。
踏み込みと踏み替え
教本には左足をやや左寄りに踏み込んで敵の「こめかみめ」がけて激しく抜きつける。となっています。
この踏み込んでという左足の位置はAとBどちらでしょうか?
答えはAです。
Aは踏み込み(前に出る)
Bは踏み替え(横に移動する)
回転の惰性でBのように踏み替えてしまうことが多いですが、しっかりと左足を前に踏み込んで切れれば見栄えが良くなります。
イラストについては新紀元社の『剣技・剣術説』(牧秀彦著)を参照しています。